近年,経済・生産活動をはじめとする多くの社会的活動が急速にグローバル化しています.また,予想を超えた情報化技術の進展によって,社会生活が大きく変わろうとしています。このような社会変革の大きなうねりを強く感じる中で、我が国が将来にわたって発展し続けるためには,革新技術の開発がたいへん重要であります。
「地方の時代」、「地方から変わる日本」と言われていますが、地方における産業基盤は必ずしも充実しておらず,特に地場産業を中心とする企業における技術開発力は大手企業に比べれば十分ではありません。産業の振興には新技術の開発が求められており、技術革新を創出し,かつ新技術を事業化する仕組みの構築が地方においては大いに求められています。
日本の大学は技術革新や新技術の開発に大きな役割を果たしてきましたが、近年の社会情勢から、産業界と大学との連携が今まで以上に期待されています。特に、技術開発力が必ずしも十分でない地方の産業界にとっては、大学との連携への期待はたいへん大きいことから、国や地方自治体も産学連携を支援しています。一方,国立大学を中心とする多くの大学では、学術的な研究成果だけではなく、新技術につながる多大の研究成果を保有していますが、それらの研究技術シーズを事業化するためのシステムの構築が十分ではありません。
弊社は、地域の産業界が期待する技術開発と大学が保有する研究成果とのマッチングや連携に取り組み、その成果を通して地域産業の活性化と大学の研究機能強化に貢献しようとしています。地域の知の拠点である大学と地域社会との好循環システムを構築するとともに、地域社会のさらなる発展に貢献するために私たちは活動します。
2011年 12月 15日
代表取締役会長
一井眞比古
(プロフィール)